Journal of the Japan Petroleum Institute
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一般論文
メタン水蒸気改質反応用貴金属触媒の硫黄耐性
渡辺 文博鏑木 以久子霜田 直宏五十嵐 哲里川 重夫
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2017 年 60 巻 3 号 p. 137-145

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抄録

メタン水蒸気改質反応のためのα-アルミナ担持貴金属(Rh,Pt,Ir,Ru)触媒の硫黄耐性を700 ℃で検討した。反応ガス中に不純物硫黄としてのジメチルスルフィド(DMS)が存在すると各触媒のメタン転化率は減少した。反応ガス中のDMS濃度が増えると各触媒の劣化速度が加速された。一般的に硫黄被毒は触媒劣化の主な要因の一つであることが知られている。触媒の劣化挙動は硫黄濃度や活性金属種により異なる。Rh触媒やRu触媒では数時間で失活した。Pt触媒やIr触媒では数時間でメタン転化率がある程度まで低下するが,それ以降はメタン転化率が変化しなかった。Pt触媒やIr触媒はDMSの供給を止めることによって触媒活性が回復し,Rh触媒はある程度までしか回復しなかった。Ru触媒ではほとんど回復しなかった。メタン水蒸気改質反応中のPt触媒やIr触媒に対する硫黄被毒の影響は一時的であった。

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