2017 年 60 巻 3 号 p. 146-153
MTW型アルミノシリケートおよびフェリシリケートによる2-メチルナフタレン(2-MN)のメチル化を高圧条件下で行い,速度解析を実施した。得られたメチル化および異性化の活性化エネルギーは酸量や骨格導入ヘテロ原子種によらず,それぞれ176 kJ mol−1および26 kJ mol−1と求まった。Si/Al比の異なるアルミノシリケートを用いた場合,Al量の増大に伴いメチル化および異性化の速度定数は向上した。一方,アルミノシリケート(Si/Al=100)と比較して,フェリシリケート(Si/Fe=100)のメチル化速度定数は同程度の値を示し,異性化速度定数は大きく低下した。異性化反応が抑制されるため,フェリシリケートは高いジメチルナフタレン(DMN)選択率およびβ,β-DMN組成を示した。