Journal of the Japan Petroleum Institute
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一般論文 −特集「熊本大会」−
芳香族イミドとフッ素化アルコキソ配位子を有するニオブ(V)–アルキリデン触媒によるノルボルネンおよびその誘導体の開環メタセシス重合
Kanchana CHATCHAIPAIBOON, 野村 琴広
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2021 年 64 巻 5 号 p. 238-244

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抄録

各種芳香族イミド配位子を有するニオブ(V)–アルキリデン錯体触媒,Nb(CHSiMe3)(NAr)[OC(CF3)3](PMe3)2 [Ar=2,6-Me2C6H3 (1), 2-MeC6H4 (2), 2,6-Cl2C6H3 (3)],によるノルボルネン(NBE),ノルボルナジエン(NBD)およびテトラシクロドデセン(TCD)の開環メタセシス重合(ROMP, Ring Opening Metathesis Polymerization)を検討した。25 ℃でのNBEの重合では,ジメチルフェニルイミド配位錯体(1)がo-トリルイミド配位錯体(2)やジクロロフェニルイミド配位錯体(3)より高活性を示した。50 ℃での重合における活性はいずれの錯体でも25 ℃での活性より高く,触媒3では1当量のPMe3の添加による顕著な活性向上が見られ(TOF=236 s–1),関連のバナジウム錯体触媒より高活性を示した。錯体1~3による25 ℃でのNBDの重合における活性は,いずれの触媒でもNBEの重合より高く,その配位子効果の序列はNBEの重合と同様であった。TCDの重合では錯体3が最も高活性を示し,25 ℃での重合における活性へのモノマーの効果はNBE < TCD < NBDであった。この重合における活性への芳香族イミド配位子の効果は,電子求引性配位子の導入による高活性の発現が見られるバナジウムやモリブデン錯体触媒とは異なる傾向を示した。

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