石油学会誌
Print ISSN : 0582-4664
チオフェン型化合物の脱硫と生成物の付加反応 (第4報)
ベンゾチオフェンの脱硫に対する触媒特性の比較
三木 康朗杉本 義一
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1996 年 39 巻 2 号 p. 96-102

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抄録
ベンゾチオフェンの水素化脱硫に対するコバルト-モリブデン/アルミナ (CMA), ニッケル-モリブデン/アルミナ(NMA), ニッケル-タングステン/アルミナ (NWA) およびニッケル-タングステン/シリカ-アルミナ (NWSA) の4触媒の特性付けを脱硫, 脱硫を伴わない水素化, 脱硫を伴わない水素化開環, 脱硫生成物の付加および脱硫生成物の水素化の五つの反応面から行った。
脱硫および脱硫を伴わない水素化反応に対しては, CMAとNMAは同程度で最も高い活性を示し, NWSAの活性が最も低く, 脱硫中間体の付加反応性はその逆で, NWSAで最も進行した。脱硫を伴わない水素化開環および脱硫生成物の水素化は, CMAとNMAで反応率が高かったが, この場合には両触媒で反応率および選択率に大きな差が認められた。
脱硫を伴わない開環では, いずれの生成物の収率もCMAはNMAよりも著しく高く, 脱硫反応に対する活性とC-S結合の脱硫を伴わない分解反応に対する活性とは, 直接的な関係は存在しないことが示唆された。脱硫生成物の水素化にはエチルベンゼンの水素化によるエチルシクロヘキサンの生成と, 付加生成物の水素化があり, NMAは前者に対する活性が高く, CMAは後者に対する活性が高かった。
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