エストロゲン製剤使用中の閉経女性に発生した尿管子宮内膜症の1例

樋口 和女; 三上 洋; 田中 正利; 二村 聡; 城田 京子

doi:10.5980/jpnjurol.100.693

症例報告

エストロゲン製剤使用中の閉経女性に発生した尿管子宮内膜症の1例

樋口和女, 三上洋, 田中正利, 二村聡, 城田京子

著者情報

キーワード: 尿管, 子宮内膜症, エストロゲン

ジャーナルフリー

2009 年 100 巻 7 号 p. 693-697

DOI https://doi.org/10.5980/jpnjurol.100.693

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抄録

要旨：56歳女性．肉眼的血尿の精査で右尿管腫瘍と診断され, 治療目的にて当科紹介受診した．経尿道的右尿管腫瘍切除術を行い, 病理組織診断は尿路の子宮内膜症であった．術後精査の結果, 更年期障害に対し処方されているエストロゲン剤が通常の 5 倍量であり, 血中エストロゲン濃度が高値であった．エストロゲン過剰状態が, 閉経女性の尿管子宮内膜症発病に関与した可能性が示唆される症例を経験した．

責任著者(Corresponding author)

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