日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
産卵鶏の生理的性状に及ぼす低温環境の影響
森田 実
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1976 年 13 巻 3 号 p. 82-85

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抄録
低温環境が産卵鶏の生理的性状と産卵形質に及ぼす影響をみるために, 白色レグホーン種の産卵鶏75羽を用いて, 自然環境下の実験を1月に, 5°C処理実験を2月, 5°C送風処理実験を3月に行った。
供設鶏は単飼ケージに入れ, それぞれの実験とも20°Cの恒温下で20日間の前処理をした後, 自然環境下の実験は自然境響下に10日間 (平均気温3.1°C), 5°C処理実験は5°C•恒温下に10日間, 5°C送風処理実験は5°Cの恒温下で1m/秒の送風処理を扇風機を用いて1日12時間5回転/分往復の回転によって10日間処理した。
1. 血糖値は, いずれの実験とも処理の初期に減少して有意差がみられ, 特に送風処理の影響は大きかった。
2. 体温は, 自然環境下の実験では変化はみられなかったが, 5°C処理実験と, 5°C送風処理実験の場合は処理の初期に低下した。
3. 呼吸数については変化はみられず, 恒常性の高いことが示された。
4. 産卵率は処理期間中は低下し, 卵重も減少したが, 卵殼は厚くなった。
以上から, 低温時の自然環境下, 5°C処理および5°C送風処理の場合, いずれも初期に血糖値は減少し, 体温は低下して, 産卵形質にも影響の及ぶことが知られた。また, 低温時における1m/秒の送風は更に影響を大きくすることが知られた。
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