日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
グルカゴン注射が絶食雌鶏の血漿グルコース, 遊離脂肪酸, α-アミノ態窒素, 非蛋白態窒素, 総蛋白濃度ならびにヘマトクリット値におよぼす影響
荒牧 孝典唐澤 豊稲上 雅之
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1976 年 13 巻 4 号 p. 141-149

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抄録
月齢22-25カ月の雌成鶏を用い, 絶食0, 4, 24および48時間目に生理的食塩水0.4ml/kg体重 (対照区) ならびにグルカゴン0.2mg/kg体重 (実験区) を静脈内注射し, その後10時間にわたり血漿グルコース, 遊離脂肪酸 (FFA), α-アミノ態N, 非蛋白態窒素 (NPN), 総蛋白濃度ならびにヘマトクリット (Hct) 値の変化を追究した。
4, 24そして48時間の絶食において血漿グルコース濃度に変化が見られなかった。総蛋白濃度は24時間以降に有意に減少し, 一方Hct値は48時間に有意に増加した。血漿FFA濃度は絶食中有意に増加し, 48時間では減少する傾向に示した。血漿α-アミノ態NならびにNPN濃度は絶食24時間で有意に低下し, 48時間に初期濃度に回復した。
いずれの実験区においても, グルカゴン注射後血漿グルコースならびにFFA濃度は速かに有意に増加したが, ピーク到達時間およびその持続性は絶食時間によって異なった。一方, 血漿α-アミノ態NおよびNPN濃度はグルカゴンならびに生理的食塩水注射の両区において, 絶食時間により異なる傾向で有意に減少した。
血漿総蛋白濃度はグルカゴン注射後10分に高度に有意に減少し, その後はHct値と同様に漸減した。
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