日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
北奥羽在来鶏における血清エステラーゼアイソザイムの表現型分布
岩崎 説雄高安 一郎豊川 好司坪松 戒三
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1976 年 13 巻 4 号 p. 136-140

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抄録
北奥羽在来の声良鶏, 比内鶏および金八鶏と, これらの成立に関与したといわれるシャモと小シャモの, 遺伝生化学的相互関係を明らかにするために, 血清エステラーゼアイソザイムの表現型分布を比較し, 次の結果を得た。
1. 表現型はA, AB, B, C, CA, CBの6つに分けられるが, 金八鶏はB型のみで, 声良鶏, 比内鶏およびシャモでもB型が多かった。バンドCは在来三鶏には全く認められず, シャモと小シャモに存在し, 特に小シャモに多くみられた。
2. 遺伝子頻度では, Es-1Bは金八鶏1.000, 比内鶏0.965, 声良鶏0.917, シャモ0.828, 小シャモ0.409であり, Es-1Cは小シャモ0.386, シャモ0.034であった。
3. χ2検定の結果, 5品種全体では表現型分布に差が認められたが (P<0.005), 小シャモを除く4品種では差はみられず(0.25<P<0.50), シャモが在来三鶏の作出に関与したことを示唆している。
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