日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
鶏による単細胞蛋白質の消化試験成績について
山崎 昌良安藤 幹男窪田 大作
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1977 年 14 巻 5 号 p. 232-235

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抄録
メタノール, エタノールおよび酢酸を基質として製造された酵母 (4種類) と細菌 (2種類) について人工肛門鶏を用いて消化試験を行ない, その一般成分をはじめ, エネルギー, アミノ酸, 核酸成分について消化率を求めた。またアミノ酸, 核酸については無蛋白質飼料を給与し, 糞中の代謝性窒素のアミノ酸および核酸含量を測定し, それぞれ代謝性アミノ酸, 核酸量として真の消化率を求めた。
1. SCP蛋白質, 脂肪およびエネルギーの消化率はそれぞれ83~85, 40~60および63~75%の値が得られた。
2. SCPアミノ酸の真の消化率は酵母では82~93, 細菌では74~92%であった。
3. SCPの核酸の真の消化率は酵母のRNAおよびDNAで77.5および65.7%, 細菌のRNAおよびDNAは69.5および87.0%であった。
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