抄録
ブロイラーの幼雛期および仕上げ期におけるペレットの大きさが雛の成長,飼料効率などに及ぼす影響について検討した。その結果,幼雛期,仕上げ期ともにいずれの大きさのペレットを給与してもマッシュに比べて増体量および飼料摂取量が有意に増加した。幼雛期に6.4mmペレットを給与すると,代謝エネルギーが2.4mm, 3.2mmおよび4.8mmペレットに比べて有意に低下した。幼雛期における2.4mm～4.8mmペレットの給与および仕上げ期における3.2～6.4mmペレットの給与は栄養学的には何ら問題はなかった。ペレットの品質の重要な指標である耐久性指数および飼料の損失量は小さなペレットほどすぐれた成績であった。
幼雛期にマッシュ,仕上げ期にペレットを給与すると,全期間ペレットを給与した場合に比べて8週齢時の体重は統計的に有意差が認められなかった。
