抄録
日本ウズラの産卵におよぼす照明時間および照明の色(光の波長)の影響を明らかにするために,照明時間が16時間,18時間,および20時間の水準に,照明の色として赤熱灯光(600~800mμ)と白熱灯光(400~800mμ)とをわりつけた6照明条件下で飼育した。ウズラは,9月下旬~10月初旬にふ化し,5週齢まで白熱灯光による24時間照明下で育成したものが用いられた。その結果,
1)性成熟は照明時間の延長により早くなり,また赤熱灯光の方が早かった。
2)産卵率は,白熱灯光の場合には照明時間の延長に応じて高くなったが,赤熱灯光の場合には,照明時間が18時間までは高くなり,さらに20時間まで延長しても変化がなかった。
3)飼料効率は照明時間が18時間以上で高く,また,赤熱灯光の方が高かった。