日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
SPF鶏群の多数羽飼育における種卵生産
小堀 徳廣村上 憲雄香月 伸彦山田 進二江藤 正信
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1985 年 22 巻 5 号 p. 279-285

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抄録

1980年から1982年の3ヵ年間にSPF鶏群の2系統3世代の多数羽飼育を行い,次のような成績が得られた。
1)初産日齢および50%産卵到達日齢は,系統および世代間に差を認めなかった。初産日齢は135~144日の範囲にあり,平均140日であった。また50%産卵到達日齢は165~177日の範囲にあり,平均172日であった。
2)産卵率はOG•GOの2代目を除いていずれも同様な傾向を示し,200~230日齢に80%に達し,その後,日齢の経過に伴ない次第に下降し,420~430齢で60~65%になった。
3)受精率は,いずれも93%以上を示し,受精卵に対284 日本家禽学会誌22巻5号(1985)する孵化率は,平均93.0%であった。
4)種卵を卵重別にS(50g以下),M(51~55g),ML(56~60g)およびL(61g以上)卵でみたところ,同一系統において世代が進むに伴ない,SおよびM卵が増加し,MLおよびL卵が減少する傾向を示した。

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