日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
鶏胚の蛋白質合成をin vivoで測定するための簡便法
村松 達夫加藤 俊康奥村 純市田先 威和夫
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1987 年 24 巻 1 号 p. 39-43

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抄録
孵卵12日目の鶏胚について,蛋白質合成をin vivoで測定するに際し,3種類の計算法を用いてその精粗を比較した。これら3種類の方法は次のごとくして蛋白質合成率(%/day)を求めるものである。1)遊離および蛋白質中のフェニルアラニンプールについてその同位体濃度を経時的に測定し,その変化に関する連立微分方程式を解く,2)遊離フェニルアラニンプール中の同位体濃度の各測定時間における全ての測定値を用いて面積計算をする,3)面積計算に際し,特定の2測定時間における測定値のみを用いる。
計算の結果によると,これら3種の方法でほぼ同様な合成率の値が示されたので,2測定時間の測定値を用いて面積計算をする簡便法が実用的であると考えられた。
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