日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
ヒナによる利用可能エネルギーの生物定量法に関する研究
I. 測定精度に影響する因子
吉田 実森本 宏
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1966 年 3 巻 2 号 p. 93-98

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抄録
ヒナの発育を利用する, 飼料の利用可能エネルギーの生物定量法において, 各種の要因が測定精度におよぼす影響を検討する目的で, 本研究室においてえられた生物定量法における標準飼料給与区の成績および, ブロイラーの飼養標準設定に関する研究の成績について考察を加えた。
その結果, つぎのような結論がえられた。
(1) 初生ヒナを用いて利用可能エネルギーを測定する場合には, 飼料摂取量の相違を無視することができ, また, 飼料の所要量が少ない利点があるが, 試験期間は4週間とする必要があり, 短縮すると測定精度が低下する。
(2) 4週令ヒナを用いて測定する場合は, 飼料摂取量に相違があるために, 飼料1kgあたりの増体量に換算する必要があるが, 試験期間は2週間でよい利点がある。測定精度をわずかに犠性にすれば, 試験期間は1週間に短縮できる。
(3) 試験時期による影響を重視する必要はない。また, 供試鶏種を選択することにより, 測定精度を高めることはあまり期待できない。
(4) 試験飼料の粗蛋白質含量には±2%の変動があっても測定値に対する影響は事実上ないと考えてよい。したがって, 蛋白質を含む試料の利用可能エネルギーを測定する場合には, この範囲内であれば, 試料と標準物質を直接置換して供試することができる。
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