日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
産卵鶏の有効トレオニン要求量
山崎 信大口 秀司村上 斉武政 正明安藤 幹男山崎 昌良
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1997 年 34 巻 1 号 p. 52-57

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抄録

産卵鶏の有効トレオニン要求量について検討した。トウモロコシ,小麦およびマイロを主体とする低トレオニンの基礎飼料(ME 2.80kcal/g、CP 15.0%,トレオニン0.35%,有効トレオニン0.30%)に,L-トレオニンを段階的に添加したものを産卵鶏に32から42週齢まで給与した。基礎飼料の全アミノ酸および添加L-トレオニンの有効率を算出した。
飼料中および添加L-トレオニンの有効率は84.5および100%と推定された。その他のアミノ酸の有効率は76~94%であった。有効トレオニン含量が0.35%の飼料を給与した区の産卵率および産卵日量が最も高くなり,それ以上のトレオニンの添加は卵重および産卵日量を減少させる傾向を示した。産卵日量を最大にする有効トレオニンの要求量はそれぞれ329mg/羽/日,0.33%と推定された。

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