抄録
澱粉ゲル電気泳動法を用いて鶏血漿中にα-ナフチル•ブチレート•エステラーゼの遺伝的変異の存在することを明らかにした。
鶏の血漿エステラーゼは9本の活性帯に分離された。陽極端の活性域に変異が存在し, 個体により早く動く成分を1本のみ有するもの, 比較的に遅く動く成分を1本のみ有するもの, 及びこれら2本を共有するものに分類される。交配結果からこれら3つの型が常染色体上の共優性の遺伝子ES-1FとES-1S (仮称) によって支配されることが推定された。易動度, 阻害剤に対する態度, 或は鶏の生理状態による変動などとの関連性から, このヱステラーゼ域はα-ナフチル•ブチレートに反応する他のエステラーゼ域とははっきりと区分することが出来た。