日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
鶏精液生産における点灯の効果
中村 紀夫西村 允一中村 英明
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1970 年 7 巻 2 号 p. 68-74

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抄録
鶏精液生産における季節的低下の防止を目的として点灯による長日処理を実施し, 光周期の調節が精液生産に及ぼす効果について検討した。試験Iは昭和41年春季ふ化のWL雄鶏を用いて41年11月より42年11月までの56週間, 点灯区は長日処理 (14~15時間/日) を行ない, 自然区は自然日長とし, 精液性状および授精能力を調査した。試験IIは試験Iに用いた雄鶏を各区半数のみ反転し, 日長処理を点灯区は15時間/日, 自然区は自然日長として, 引き続き42年12月より43年4月まで中村•西村•中村: 雄鶏への点灯効果 73の20週間, 精液性状を調査した。
結果の大要は次のとおりである。
1. 点灯区の精液性状および受精率は, 自然区に比較して全般に良好であって, 点灯区の季節的変動は明らかに減少する傾向が認められた。なお, 点灯による悪影響は観察されなかった。
2. 寒季における鶏精液性状は, 照明時間によって大きく左右され, 環境温度の影響は小さいことが推察された。
3. 受精率と精液性状との相関は, 全般に点灯区が自然区に比較して低い傾向がみられた。
4. 以上の2回の実験成績から, 鶏精液生産における光周期調節の有効性はほぼ確認され, 点灯によって短日季の日長を14~15時間/日に調整することにより精液生産の季節的変動を減少させ, 年間をとおして良好な精液を確保できる見通しを得た。
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