抄録
産卵鶏用ケージ鶏舎の収容密度が産卵鶏の能力におよぼす影響を明かにするため実験を行った。間口4m, 奥行20m, 高さ3.5mの鉄骨製産卵鶏用ケージ鶏舎2棟を使用した。鶏舎の側壁に沿って間口24cm, 奥行39cm, 高さ40cmのケージを雛壇状2段に設置した。両鶏舎は4mの間隔で平行して建てられていて, 一方の鶏舎では1つのケージに2羽の産卵鶏を収容し, 密飼区とし, 他方の鶏舎では1つのケージに1羽を収容し標準区とした。供試した鶏は Babcock B 300で羽数は900であった。1羽当りのケージの床面積と鶏舎の収容密度は密飼区が0.047m2/羽, 7.5羽/m2で, 標準区は0.094m2/羽, 3.75羽/m2であった。実験期間は1968年5月13日より1965年5月23日までの375日間である。
50%産卵到達日齢, 産卵率, 実験終3時まで生存していた鶏の産卵個数, 卵重, 飼料消費量, 飼料要求率, 生存率には区間に差はなく, 収容密度を2倍にした鶏舎でも産卵鶏の能力が低下することはなかった。密飼区において破損卵の産出がやや多くなった。
鶏の日常の主な管理作業のために必要とした時間は密飼区が標準区の1.5倍となったが, 鶏1羽当りの必要時間は密飼区が少なかった。