抄録
目的:本校理学療法学科在籍学生の学習意欲に影響を及ぼす要因を明らかにし、教育的支援方法を検討することを目的とした。対象:本校(3年制専門学校)および比較対照として4年制大学1校の入学生を対象とした。方法:市川の2要因モデルアンケートを4月と10月に実施し、内容関与的動機の変化で群分けを行い、動機づけの変化につながる要因についての自由記載アンケート結果を分析した。結果:本校生では「教員」が、対照校生では「知的好奇心」が内容関与的動機を高める要因として考えられた。一方、内容関与的動機を低下させる要因として、本校生では「体調不良」と「嫌いな科目」が、対照校生では「時間的余裕のなさ」と「時間的見返り」が影響していることが示唆された。考察:内容関与的動機を高めるために、本校生では教員の介入により自己調整学習方略を指導することが有用と考えた。また、対照校の結果を踏まえ、学生の能力に応じた学習時間を考慮し、段階的な教育介入に留意しなければならないと考える。