日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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論文集
日本の数学授業レキシコンの分類にみる特徴の顕在化:8カ国の比較を通して
*舟橋 友香
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抄録

国際レキシコンプロジェクト (Mesiti et al., 2021) は現在,各国の数学の授業レキシコンの特定とその分類が提示された段階にある.そこで本稿では,数学に関わる教授・学習行為のいかなる側面について語りうる語彙を日本では共有しているのかについて,8カ国の授業レキシコンの分類の比較を通して明らかにすることを試みた.その結果,日本の授業レキシコンには,時間の経過と紐づけた整理が可能な語彙群が存在することと,数学の価値が内包された語彙群が豊富に存在することが明らかになった.一方で,評価に関わる語彙群や,大局的な視点から人間の育ちを捉える語彙群が少ないことも顕在化した.今後は,数学に固有な側面に焦点化した語彙の比較や,評価及び大局的な視点から人間の育ちを捉えるという観点からの分析を通して,日本の数学の教授行為・学習行為を語りうる語彙の特徴を明らかにしていくことが課題である.

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