理学療法の臨床と研究
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原著
脊柱後弯変形患者に対する長期的な背筋エクササイズの効果
中村 朋朗山根 寛司山本 圭彦浦辺 幸夫福原 千史
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2015 年 24 巻 p. 25-27

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抄録

「目的」高齢者の姿勢変化で最も多いのは脊柱後弯変形である。変形に伴い背筋筋力が低下し、日常生活動作に支障をきたす傾向がある。現在、高齢者の体幹伸展筋力エクササイズの効果を検証した研究はいくつかあるが、長期的に効果をみた研究は少ない。 「方法」本研究では、平均年齢 76.6±5. 5歳の高齢者女性21名を円背群10名と非円背群11名に分け、6ヶ月間の体幹伸展筋力エクササイズを行い、エクササイズ開始時と6カ月後の体幹伸展筋力を測定し、変化を観察した。 「結果」円背群・非円背群共に体幹伸展筋力に向上を認めた。 「結論」脊柱後弯変形を呈する高齢者でも体幹伸展筋力エクササイズにより、長期的に筋力が向上することが示唆された。

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© 2015 公益社団法人 広島県理学療法士会
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