抄録
「目的」本研究目的は、頸椎変性疾患患者に対し、マッケンジー法の理論に基づいた、力学的評価による運動療法の短期的効果について調査することである。
「方法」対象は、頸部及び上肢帯の疼痛等の症状で頸椎疾患の診断を受けた80例である。評価項目は、頸部自動 ROM、NDI、JOACMEQ、VAS、SF8 とした。測定時期は初回、1 週間後、1ヶ月後 とし、力学的評価に従い症状面、所見面に改善が得られる運動方向を基にした運動療法を実施した。解析は、評価項目に影響を与える因子の分析と、治療経過について分析した。 「結果」評価項目に対して、有意な影響がある因子はみられなかった。治療経過では、1週間後より経時的にROM、疼痛の改善が得られ、1ヶ月後には日常生活障害、健康関連 QOL の改善が得 られた。 「結論」頸椎変性疾患患者に対して、力学的評価を利用した運動療法は、症状面、所見面、心理面の短期的効果が得られる。