抄録
「目的」人工膝関節全置換術(TKA)後患者の満足度に影響する身体活動量と膝関節伸展筋力の 関係性を明らかにすることを目的とした。 「方法」 TKA 後 1 年時の満足度を Knee Society Score(KSS)で評価し、活動量は高齢者のため の活動指標の1つである Physical Activity Scale for the Elderly(PASE)を用いた。また、 客観的評価として膝関節伸展筋力を筋力測定器で評価した。統計解析は、KSS 満足度に対する PASE と膝関節伸展筋力について Spearman の相関係数を求めた。 「結果」 KSS 満足度の下位項目のうち、起居時の膝機能と家事動作の 2 項目に対して、膝関節 伸展筋力と PASE 余暇活動に相関を認めた。 「結論」 TKA 後の膝関節機能の安定性と容易な家事動作の遂行は、患者にとって基本的な要求 の一部である。本研究では、膝関節伸展筋力と PASE 余暇活動が TKA 後の患者満足度と有意に相 関する重要な要因であることが示唆された。今後は縦断的に検討を行っていく必要がある。