理学療法の臨床と研究
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総説
脳損傷後運動障害における運動野の機能再編
松浦 晃宏 苅田 哲也森 大志
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2020 年 29 巻 p. 17-21

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抄録

大脳皮質運動野は外部の状況変化に対して柔軟かつ可塑的である。脳卒中後の運動皮質または運動皮質を起源とする運動下行路においても、回復の過程に応じて時々刻々と活動を変化させている。運動機能回復に影響する活動変化としては、発症早期の損傷側皮質脊髄路の興奮性とその後の皮質内、皮質間ネットワークの活性、非損傷側皮質脊髄路の過活動性、皮質-網様体脊髄路の活動性などが挙げられる。これらは損傷の重症度に応じて、適切な時期に、適切な活動性へと調整され再編されていくことが、より良い運動回復の為に必要である。

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© 2020 公益社団法人 広島県理学療法士会
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