理学療法の臨床と研究
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原著
大腿骨近位部骨折患者の術後3週の歩行可否における術後1-2週の身体機能や歩行能力の比較 -ケースコントロール研究-
橋本 彩歌 梅原 拓也桑原 大輔
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2020 年 29 巻 p. 43-49

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抄録
「目的」我々は、先行研究にて大腿骨近位部骨折患者の術後3週の歩行能力から術後1年のADLを予測できる可能性を報告した。一方、術後3週の歩行可否の予測因子は明らかではない。そこで、大腿骨近位部骨折患者の術後3週の歩行可否により術後1週と2週の身体機能や歩行能力の違いを比較することとした。 「方法」対象は、2013年6月から2017年3月までの大腿骨近位部骨折術後患者とし、群分けは、術後3週の歩行可否とした。その後、身体機能と歩行能力を比較し、効果量を算出した。 「結果」歩行可能群は45名、歩行不可能群は11名であった。効果量が中以上のものは、糖尿病の有無、CRP値、受傷前歩行能力、Evans分類、安静時疼痛VAS(術後1週)、動作時疼痛VAS(術後1-2週)、CS-30(術後2週)、BI歩行(術後1-2週)であった。 「結論」術後3週に歩行可能な者は、不可能な者と比べて疼痛が低く、歩行能力が高かった。術後早期より疼痛管理をしながら、活動を向上させることで術後3週の歩行が可能となり、間接的に術後1年のADL低下を予防できるかもしれない。
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© 2020 公益社団法人 広島県理学療法士会
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