抄録
「目的」運動イメージがその後の姿勢制御と運動野の活動に与える影響を明らかにすることを目的とした。
「方法」右利き若年成人23名を対象とし、自発的な上肢挙上(コントロール課題)と、運動イメージ後の自発的な上肢挙上(イメージ課題)を実施した。脳波は、運動野領域から運動関連脳電位を抽出し、運動準備過程のBereitschaftspotential (BP)と運動実行過程のNegative slope (NS’)、Motor potential(MP)の平均振幅を求めた。また、課題時の三角筋と大腿二頭筋の筋活動開始時間の差、及び足圧中心(Center of pressure: COP)の前後最大振幅の差(最大COP振幅)を求めた。
「結果」イメージ課題ではコントロール課題に比べて、有意にNS’、MP振幅が増大した。また、筋活動開始時間の差は延長し、最大COP振幅は減少した。
「結論」運動イメージ後の姿勢制御パフォーマンスの向上には、運動野領域の神経活動の減少を伴うことが示唆された。