食品照射
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ジペプチド並びに卵白アルブミンとカゼインのガンマ線照射による分解
奥 忠武
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1978 年 13 巻 1-2 号 p. 25-29

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抄録
水系におけるペプチドやタンパク質のガンマ線照射による分解については、アミノ酸の場合に比較して構造の複雑性、標品の入手や分解生成物の分析上の難点等のために詳細な報告はなされていない。
本報告では、ペプチドはN-末端とC-末端アミノ酸が相互に逆転したジペプチドのガンマ線照射による分解について検討した。
タンパク質については、ガンマ線照射後の残存アミノ酸量の変化以外に、タンパク質がガンマ線照射によって分解が生ずればその系の遊離アミノ酸やペプチドが増加するはずであるから、照射試料に対し除タンパク処理を行なった上澄画分のアミノ酸量の変化も検討した。
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© 日本食品照射研究協議会
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