家畜繁殖研究會誌
Print ISSN : 0453-0551
牛の卵巣疾患に対するヨード剤の子宮内注入の影響
宮川 準平
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1970 年 16 巻 1 号 p. 9-13

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抄録
卵巣に障害があるため不受胎と思われた牛に対しイソジソ液を子宮内に注入した。その結果,微弱ではあるが発情周期が一応存在していると考えられる機能減退のものでは,性周期に影響を及ぼす傾向が認められ,また黄体のあるものの方が反応し易く性周期短縮の傾向がみられた。また処置以前より発情徴候も改善された。また処置以前より発情徴候も改善された。
また卵巣のう腫でも所見の変化がみられたものがあり,それらに引続き正常発情が出現した。これらのものはその後の授精により比較的順調に受胎したが,反応がみられなかったものは予後も長引くものが多かった。
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© 日本繁殖生物学会
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