家畜繁殖研究會誌
Print ISSN : 0453-0551
ラット子宮液に関する研究
性周期に伴う蛋白質量およびディスク電気泳動による蛋白分画像の変動
長谷川 喜久菅原 七郎竹内 三郎
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1973 年 19 巻 1 号 p. 26-32

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抄録

性周期に伴うラットのUF中の蛋白質量および蛋白成分について検討した。
発情前期の6時から発情期の6時までAUFが見られ,その間のUFの蛋白質量は著しく多く,特に発情前期の22時から発情期の6時の間でAUFの量およびUFの蛋白質量が最大値を示した。
発情前期の6時から発情期の6時にかけてのUFのディスク電気泳動による蛋白分画は経時的に変化し,アルブミンは減少し,逆にγ-グロブリンが増加することが明らかになった。またAUFが見られる時期のUFの蛋白質は糖蛋白質を多く含んでいることがわかった。
血清の蛋白分画および糖蛋白分画とを比較した結果,UFの蛋白成分の特異性が見られた。

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