1973 年 19 巻 1 号 p. 26-32
性周期に伴うラットのUF中の蛋白質量および蛋白成分について検討した。
発情前期の6時から発情期の6時までAUFが見られ,その間のUFの蛋白質量は著しく多く,特に発情前期の22時から発情期の6時の間でAUFの量およびUFの蛋白質量が最大値を示した。
発情前期の6時から発情期の6時にかけてのUFのディスク電気泳動による蛋白分画は経時的に変化し,アルブミンは減少し,逆にγ-グロブリンが増加することが明らかになった。またAUFが見られる時期のUFの蛋白質は糖蛋白質を多く含んでいることがわかった。
血清の蛋白分画および糖蛋白分画とを比較した結果,UFの蛋白成分の特異性が見られた。