1974 年 20 巻 3 号 p. 101-104
合成LH-RHとしてデカペプタイド•アミド:Gn-RHとノナペプタイド:Gn-RH-Iの2種類を用いて,成熟および幼若ラットの排卵への影響を調べたところ,次の結果を得た。
1.成熟ラット:i)発情休止期のものではGn-RH2μg以上,Gn-RH-10.2μg以上の処理で排卵がみられた。ii)発情後期のものではGn-RH•50μg•Gn-RH-I•2μg以上の処理で排卵が予定日より1日遅れた。
2.幼若ラット:i)PMS-クロミヘン処理ではGn-RH, Gn-RH-Iの0.2μg以上の処理で排卵がみられた。ii)PMS-ネムブタール処理では, Gn-RH 2μg以上,Gn-RH-10.2μgの処理で排卵がみられた。