2005 年 46 巻 1 号 p. 125-159
この研究は,近代東京の水産インフラと関連のインフラとの経済発展を証明するために,基本的にKindlebergerとRosenstein-Rodanの理論に基づいて実証研究している。特に,東京は「Hub-and-Spoke (HS)」としてのメトロポリスであったが,現在も主な日本のHSである。このような地理的な集中ということから,Rosentein-Rodanのビッグプッシュは需要の不可分・供給関数の不可分・そして貯蓄の供給という観点から水産インフラ面を証明できるのである。この研究の中のビッグプッシュ理論は水産インフラのVARテストの結果によって説明できる。つまり,川のインフラが陸地のインフラに長期間影響を与えていることである。特に,回帰分析の結果,加工品の貨物が水産貨物に対して正の関係にあることが明らかであった。結局,ビッグプッシュ理論の不可分の供給と需要に関する基本的な理論を満たしていることが明らかになった。