環境技術
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研究論文
木材チップを用いた硝酸性窒素含有排水の生物学的脱窒処理
溝口 忠昭惟村 奈生佐藤 彩吉岡 敏明
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2007 年 36 巻 4 号 p. 264-272

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抄録
木材チップを脱窒菌担体および硝酸性窒素に対する還元剤供給源として用いて排水中の硝酸性窒素を除去する方法について検討した. 木材チップ全体を液中に浸漬するよりも, その一部を空気に曝した場合の方が, また樹種としてはスギよりもサクラのチップを用いた場合の方が高い脱窒性能が得られた. 硝酸塩溶液 (NO3- 20mg-N/l ) を滞留時間 (HRT) 20hrで供給した場合, ほぼ100%の脱窒率が少なくとも69日間持続した. NO3-濃度を21mg-N/l から46mg-N/l に上昇させると, 脱窒特性は顕著に低下した. 木材チップを専ら有機物の供給源として使用することも可能であった. 脱窒反応器から流出する過剰の有機分は, 液を活性炭充填槽を通過させることによって低減させることができる. スギの新材チップでも脱窒担体としては使用可能であり, 還元剤としてアルコールを添加すればHRT 0.76hr程度で高い脱窒率が得られた.
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© 2007 環境技術学会
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