環境技術
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研究論文
固定化亜硝酸菌群による高濃度窒素含有排水処理と生態学的考察
山﨑 博人吉屋 愛恵根來 宗孝福永 公寿
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2013 年 42 巻 6 号 p. 362-369

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抄録

3,000~5,300 ㎎/LのNH4-N含有排水を高速で,選択的にNO2に酸化できる含水ゲルに固定化した 亜硝酸菌群による亜硝酸化反応の最適条件の探索,およびそれら亜硝酸菌種の同定を行った.4L の気泡塔中にモデル排水量の10 wt%の固定化亜硝酸菌群を投入して回分式で反応させた.pH 7.0から8まではpH 値の上昇に伴いNO2生成量が増加し,pH 8.0では5,300 ㎎/L のNH4-N を5,058 ㎎/L のNO2-N に完全変換した.また,遺伝子解析および顕微鏡観察の結果から共存する硝酸還元菌,Methylobacterium extorquens DM4,の作用でNO3の生成を抑制する本亜硝酸化反応が進行していることが示唆された.本研究は,コンパクトで安価な消滅型の窒素除去排水処理システムの構築につながるものと期待される.

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© 2013 環境技術学会
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