環境技術
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研究論文
水中の抗菌薬の土壌吸着,光分解,ウキクサによる除去
―エリスロマイシンやリンコマイシン等を例として―
澤田和子北條 雄大清水 聡行惣田 訓
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2023 年 52 巻 6 号 p. 296-304

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抄録

 アンピシリン (ABPC),オキシテトラサイクリン (OTC),エリスロマイシン (EM)およびリンコマイシン (LCM)の4抗菌薬の水環境中の挙動に関する基礎データを得るため,耐性菌の分布,土壌やウキクサによる除去,光分解性を調べた.琵琶湖水中の従属栄養細菌に占める50 ㎎/LのABPC,OTC,EM,LCMに対して耐性を有する細菌の割合は,それぞれ4.3,1.9,2.5および26%となった.土壌吸着によって,10 ㎎/LのABPC とOTC は2日間でそれぞれ81%と15%まで減少した.1.0 ㎎/LのOTCとEMは,直射日光下において,5日間でそれぞれ0.5%以下および58%まで減少した.ウキクサを植栽した溶液中の0.1 ㎎/LのABPCとEMは,7日間でそれぞれ28%と21%まで減少した.LCMは土壌吸着,光分解,ウキクサによる除去も確認されなかったことから,水環境中に残留しやすいことが示唆された.

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© 2023 環境技術学会
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