1.目的
オゾナイザの電気的諸特性は従来からよく研究され知られておりオゾナイザの設計手法として実用されているが, ここでは従来あまり解明されていなかったオゾン生成機構とオゾナイザの運転条件, 電極構造との関係を考察することによりオゾナイザの設計指針を得る.
2.成果
通常の実用条件範囲の実機オゾナイザにおいては, 冷却水温度, 放電空隙長, 露点, 放電電力密度等の諸条件が決められるとオゾン濃度xはx=x0 (1-e-α*W/QN) で表わすことが妥当である.ここでx0: 極限オゾンの濃度, α*: オゾナイザにより決る定数, W: 投入電力.更に前式が判明すればオゾナイザの諸元を求め得ることが分った.
またオゾナイザの電極の放電空隙長は放電状態および気体温度に与える影響が大きく, 放電空隙長が2mm程度で単位放電電力当りのオゾン収量即ちオゾン収率が向上する事実が実験的に得られるしオゾン生成機構に関する理論式からも裏づけられる.