抄録
目的: 都市の生活環境に関する住民の意識を積極的に把握・評価し, 環境の整備・改善の参考にするため, アンケート調査が行われている.しかし, 地区の評価にとって集計単位規模をどの程度にするのが適当かは十分には検討されていない.この問題を, 住民の意識半径の観点からとらえ, 河川および小学校についての意識およびハエの飛翔距離から考察した.
成果: 生活環境評価のための適正集計規模は, 一辺の長さ600m~1.1km程度, 上限として2km以内にするのがよい.これは, 都市域の学区規模と同程度であり従来の経験的な判断と良く一致し, 住民意識の上からの一つの根拠を与えることができた.またメッシュによる場合は, その境界が意識の境界になっていないから, これより小さく一辺を500m~1km程度が適当といえる.