抄録
英国National Physical Laboratory (NPL)フェローのMartin Seah博士が2021年6月5日に79歳で亡くなられた.博士は長年に亘り表面分析法の標準化に関する研究に携わり,表面分析法を体系化するという大きな仕事を成し遂げられた.表面分析研究会の前身であるVAMAS委員会の発足時から研究会の活動に参加され,表面分析法の基礎に関する講演をしていただき,さらに,共同試験の実施方法や結果の解釈などに貴重なご意見をいただいた.我が国の表面分析研究の発展に対する寄与には多大なものがある.博士との30年以上に亘るご交誼を感謝し,博士のご冥福をお祈りしたい.