不安症研究
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短縮版児童用不安尺度(Short CAS)日本語版作成の試み―青年を対象とした信頼性と妥当性の検討―
石川 信一石井 僚福住 紀明村山 航大谷 和大榊 美知子鈴木 高志田中 あゆみ
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2018 年 10 巻 1 号 p. 64-73

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抄録

本研究の目的は,スペンス児童用不安尺度(SCAS)を基に開発された,より簡便な8項目の自己報告式尺度である短縮版児童用不安尺度(Short-CAS)の日本語版の信頼性と妥当性を検討することであった。対象者は,中学生200名(男子95名,女子105名;平均年齢14.01, SD=0.87歳)とその保護者200名であった。因子分析の結果,Short-CASは1因子構造であることが確認された。項目反応理論(IRT)による分析の結果,Short-CASは平均より高い不安症状を有する被検者に対して安定した測定精度を有することが示された。また,Short-CASで測定される不安症状は抑うつ気分と回避気質やテスト不安との間で正の相関関係があることが示された。さらに,保護者評定による抑うつ気分とテスト不安との間でも関連がみられた。最後に,Short-CASの活用について議論がなされた。

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© 2018 日本不安症学会
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