2006 年 2006 巻 SWO-014 号 p. 03-
オントロジーの構築には,再利用性を考慮して,適切に対象を認識し,表現する能力(オントロジーリテラシー)が必要であるが,その獲得は容易ではない.我々は,このことがオントロジー構築を難しくしている原因の一つとあると考えている.そこで必要となるオントロジーリテラシーを軽減するために,対象認識の観点を概念化した"概念化アスペクト”とその利用指針をオーサに提供することを提案する.概念化アスペクトは,オーサの対象認識と,その表現行為に対する手掛かりとして機能するため,オントロジー構築を進められるようになることが期待できる.