2011 年 2011 巻 KST-13 号 p. 04-
手術手技技能は、製造業の「手わざ」と同様、言語表現が困難な身体知であり、その習得には指導医による「手取り足取り」の指導を要する。我々は、内視鏡下鼻内手術手技を対象に、鏡のメタファーである「超鏡」技術を用いた遠隔指導/自習システムを開発し、初心者への手技教授実験により有効性を確認した。本システムは、学習者と指導者の映像を隣同士に合成・鏡像として呈示することで、姿勢や器具の角度をお手本と比較しやすく、お手本を真似ることで正しい手術器具操作を容易に体得できる。