2016 年 2016 巻 BI-004 号 p. 06-
サプライチェーン上の製造工場では、上位顧客からの多品種の要求納期に答えつつ、在庫量や製造コストを抑えて利益を向上させることが求められている。そのため、製造部門での納期遅れやコストを最小化するスケジューリングや、倉庫部門での在庫量や発注コストを削減する管理手法といった効率化が多く進められている。しかしながら、これらの手法は部門それぞれでの評価により行われて局所最適となり、不都合が生じることがありうる。 本研究では、工場の計画と製造と倉庫部門を1つのシステムとみなし、工場全体で統一した利益評価指標を用いて運用を最適化する手法の研究構想を報告する。