2016 年 2016 巻 BI-004 号 p. 07-
法定再開発事業においては,91年の地価バブル崩壊後,床需要の予測が難しくなり、保留床が売れないためプロジェクトを完了できないケースが続出した。そのため、土地の高度利用よりも地域の床需要に合わせた規模とプロジェクト期間の短縮を重視して事業採算リスクの低減を図る身の丈型再開発が注目されるようになった。 本研究の目的は、この典型事例として納屋橋東第一種市街地再開発事業の経緯を調査したのち、身の丈型再開発のリスクマネジメント上の意味を踏まえて、仮想モデルを用いたリスクシミュレーションを通じてその効果を例示することである。 結果として,計画案を縮小する都市計画決定変更時に,再開発プロジェクトが赤字から黒字に転化したことを示すことができた.ビジネス・インテリジェンスの適用可能領域の提起としてこの報告を位置づけたい.