主催: 人工知能学会
会議名: 第100回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 100
開催地: 国立国語研究所 講堂
開催日: 2024/02/29 - 2024/03/01
p. 134-136
ヒトはものの形や重さを知覚しようとするときに、手を振ったり揺らす動作を行うことがある。このような知覚は生態心理学ではダイナミック・タッチと呼ばれている。一方で、ダイナミック・タッチによって得た知覚について互いに語ったり評価しあうときには、参与者は自分の得た知覚を表出しあう必要がある。では相互行為において、ダイナミック・タッチに伴う動作は、どのような発話とともに行われ、お互いの評価にどのように用いられるのだろうか。本研究では、日本語日常会話コーパスの事例から、重さに関する発話表出場面について発話と随伴する動作を分析した。その結果、実際にものを持ったときの腕の振りや揺すり動作に間投詞や重さに関する発話が伴い、重さの評価を強調していることがわかった。また、ものを持たないときにも、ものの重さを表出する発話と同時に、手を振ったり揺する動作が表れ、参与者間の重さの評価を組織化していることがわかった。