人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
100回 (2024/02)
会議情報

相互行為におけるダイナミックタッチによる重さ表出
細馬 宏通
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 134-136

詳細
抄録

ヒトはものの形や重さを知覚しようとするときに、手を振ったり揺らす動作を行うことがある。このような知覚は生態心理学ではダイナミック・タッチと呼ばれている。一方で、ダイナミック・タッチによって得た知覚について互いに語ったり評価しあうときには、参与者は自分の得た知覚を表出しあう必要がある。では相互行為において、ダイナミック・タッチに伴う動作は、どのような発話とともに行われ、お互いの評価にどのように用いられるのだろうか。本研究では、日本語日常会話コーパスの事例から、重さに関する発話表出場面について発話と随伴する動作を分析した。その結果、実際にものを持ったときの腕の振りや揺すり動作に間投詞や重さに関する発話が伴い、重さの評価を強調していることがわかった。また、ものを持たないときにも、ものの重さを表出する発話と同時に、手を振ったり揺する動作が表れ、参与者間の重さの評価を組織化していることがわかった。

著者関連情報
© 2024 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top