人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
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101回 (2024/9)
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知覚的デザインとしての言語の諸相 生態学的言語分析の方法論の確立に向けて
井上 拓也
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p. 88-93

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抄録

本研究は、内的表象に依らない言語理解モデルの構築を目指し、言語表現とそれによって特定される相互行為可能性、すなわちアフォーダンスとの関係を分析する方法を提案することを目的とする。従来の言語を通した意味理解モデルは内的な表象(イメージ)の処理を前提としているが、生態学的視点からは、意味理解は「言語を介した知覚・行為の達成」であり、内的表象は必須ではない(非表象的言語モデル)と考えられる。本研究では、まず平叙文が環境・話者・聴者それぞれの持つ相互行為可能性をどのように知覚化するかという基礎的な仮説を提示する。具体的には、「日本語話し言葉コーパス(中納言)」の文が、環境・話者・聴者間の相互作用をどのように特定するかを明示化する分析手法を提案する。最終的に、人工知能を含めた行為主体がどのようにアフォーダンスを特定し、自己調整に用いるかについて新たな知見を提供することを目指す。

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