主催: 人工知能学会
会議名: 第103回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 103
開催地: 早稲田大学 40号館 グリーン・コンピューティング・システム研究開発センター
開催日: 2025/03/20 - 2025/03/22
p. 92-95
本研究では、ロボットの発話の失敗が、人間のロボットへの受容度の変化にどのような影響を与えるのかについて検討する。ロボットと人間の会話の中でも、産業ロボットとは異なる特定のタスク遂行を目指していない、雑談をするロボットと人間との会話を分析対象とする。ここでも用いたロボットはM5Stackと音声合成サーバーと音声認識サーバー、Chat-GPTを組み合わせたものである。実験の方法は、ロボットとの会話の前にロボットへの受容度を質問紙調査により計測する。続いて、ロボット起点の会話を15分程度の行う。この会話の途中でロボットの聞き間違いを発生させる。会話終了後、ロボットへの受容度を質問紙調査により計測する。質問紙調査による受容度の変化と、ロボットの会話中の間違いを修復する過程で人間がロボットに対してどのような行為を行うのか、主に、発話と視線、顔の向きに焦点をあてた相互行為分析の結果を統合して検討する。