抄録
農用トラクタの運転条件(走行速度段,PTO速度段,機関回転速度)が燃料消費量に及ぼす影響を調査した。本報では,動力計でPTO軸に負荷をかけて行った室内試験の結果を報告する。動力及び機関回転速度が高くなるほど燃料消費量は増加した。動力が低い時ほど機関回転速度の増加に伴う燃料消費量の増大割合が大きくなる傾向があり,無負荷時には,機関回転速度が最大の時の毎時燃料消費量は同回転速度が最小の時の3.7倍となった。動力当たり毎時燃料消費量は300~1,200mL/kW・h程度となり,各機関回転速度における最大動力の約70%以上の負荷時に最も低い値となった。動力当たり正味毎時燃料消費量(負荷時の燃料消費量から無負荷時の燃料消費量を引いた値)は210~260mL/kW・hとなり,運転条件による差は少なかった。