抄録
本研究は,高設栽培用イチゴ収穫ロボットの周年利用における技術課題及び改善点を把握することを目的として,これまで開発した収穫ロボットを供して促成栽培の作型において通年の収穫試験を行った。その結果,収穫ロボットの周年の採果成功率は41.3%であり,収穫時期及び果序が進むにつれて採果成功率が向上する傾向がみられた。また,収穫時期別の採果成功率は,収穫開始直後の12月末や果房の入れ替わり時期には10~30%,2月以降の果房の入れ替わり時期以外には30~50%,果房の入れ替わりの直前の時期には50%以上であった。採果成功率の向上には,採果難易度の低い果実を確実に採果することが重要であり,画像処理により採果難易度を推定するアルゴリズムの開発の必要性が認められた。