抄録
メッシュ毎収量計測に適した作業方法を提案し,作業効率の検討と収量マップ評価を行った。10×10mメッシュの調査には約6~8分必要であり,コンバインの収穫作業時間と比較して約4倍必要である。同一調査点数の坪刈法による収量調査と比較して,圃場内の作業時間はほぼ同等であるが,収量算出に要する時間を含めると約半分になる。収量調査では坪刈法と比較して平均値に差異は認められないが,メッシュ値および変動は大きく異なるため,本手法は収量分布を評価する手法として有効であった。穀粒サンプラを利用した品質マップと収量マップを合わせて解析することで圃場の地力や土壌水分の影響等を考察できた。