抄録
従来の通気法の計算式(従来式)は,流入・流出気体の流量を同じとみなし,その濃度差と流量の積が基本であるが,厳密には呼吸商により流入・流出気体に流量差が生じるので,この点を考慮し,またエチレンも含めた,チャンバ内の青果物とチャンバ内外の気体交換を表す通気モデル式を導出した。そして,従来式による呼吸速度の誤差は,呼吸商,エチレン生成比(二酸化炭素放出速度に対するエチレン生成速度の比),流出気体濃度に依存することを示し,これらに依存しない定常通気モデル式を提案するとともに,従来式の利用可能条件を示した。さらに,濃度測定値に必要な最小桁と流入気体流量の決定法,および測定開始時間の判断基準を示した。