農業機械学会誌
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技術論文
トラクタ用省エネ運転指示装置の効果(第1報)
——室内試験,ロータリ耕および弾丸暗きょ施工試験——
後藤 隆志手島 司杉浦 泰郎高橋 弘行清水 一史積 栄
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2010 年 72 巻 5 号 p. 493-499

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抄録
燃料消費量が少ない運転条件を運転者に指示する試作装置を24kWの農用トラクタに搭載し,動力計を用いた室内試験,ロータリ耕試験と弾丸暗きょ施工試験を行った。その結果,試作装置の指示に合わせて運転条件(走行速度段,PTO速度段,機関回転速度)を変更することにより,調速レバー全開で運転していた時には,負荷率(PTO最大出力に対する作業時の動力の比)55~65%の場合で約15%,負荷率35~40%の場合で25~30%,負荷率20%程度の場合で35~45%燃料消費量を低減できた。また,調速レバー開度2/4程度で作業していた時には,負荷率10~25%程度の場合で10~20%燃料消費量を低減できた。
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© 2010 農業機械学会
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